Angular CLIは、テストランナーとしてVitestを使用できる実験的なユニットテストシステムを提供します。
IMPORTANT: この実験的なユニットテストシステムは、application
ビルドシステムの使用を必要とします。
application
ビルドシステムは、新しく作成されるすべてのプロジェクトのデフォルトです。
テストのセットアップ
Angular CLIは新しいプロジェクト内にテストシステムを含んでいますが、使用する前に設定が必要です。
CLIで作成するプロジェクトは、デフォルトでkarma
テストシステムを使用するように設定されています。
実験的なユニットテストシステムに変更するには、test
ターゲットを次のように更新します。
"test": { "builder": "@angular/build:unit-test", "options": { "tsConfig": "tsconfig.spec.json", "runner": "vitest", "buildTarget": "::development", }}
buildTarget
は、開発サーバーで利用可能なオプションと同様に動作します。
build
ターゲットは、テストのビルドオプションを設定します。
プロジェクトでdevelopment
ビルド設定が不足している場合や、テスト用に異なるオプションが必要な場合は、
testing
または同様の名前のビルド設定を作成して使用できます。
アプリケーションのテストを実行するには、これまでと同様にng test
CLIコマンドを実行するだけです。
ng test
ng test
コマンドは、アプリケーションをウォッチモードでビルドし、設定されたランナーを起動します。
コンソール出力は以下のようになります。
✓ spec-app-app.spec.js (2 tests) 31ms ✓ App > should create the app 22ms ✓ App > should render title 8ms Test Files 1 passed (1) Tests 2 passed (2) Start at 14:24:15 Duration 1.16s (transform 628ms, setup 703ms, collect 64ms, tests 31ms, environment 188ms, prepare 33ms)
ウォッチモードは、対話型ターミナルを使用している場合、およびCIで実行していない場合に、デフォルトで有効になります。
設定
Angular CLIがVitest設定を自動的に処理します。angular.json
ファイルで指定されたオプションに基づいて、完全な設定をメモリ内で構築します。
基盤となるテストランナー設定を直接カスタマイズすることは現在サポートされていません。
バグ報告
課題と機能リクエストはGitHubで報告してください。
チームが課題に対処できるよう、可能な場合は最小限の再現手順を提供してください。